パリ五輪サッカー 男子 一次ラウンド パラグアイ戦の感想です。
日本🇯🇵 5ー0 パラグアイ🇵🇾
日本は三戸の2ゴール、山本、藤尾の2ゴールの合計5ゴールで圧勝の結果。パラグアイは南米予選首位通過だったが、前半24分のレッドカードで長い時間10人で戦わざるを得なくなったことが大きく影響したか。U23ではないが、コパ・アメリカでもあまりよい結果を出せなかったパラグアイ代表には見えないプレッシャーがあったのかもしれない。
スタメン
日本のスタメンはサプライズなし。平河が右で斎藤が左というのが意外だったが、結果的にはこの起用が大当たりだった。パラグアイのスタメンは勉強不足でサプライズがあったかどうかわからず。コパ・アメリカにも招集されていたブライトン所属のエンシソはスタメンに名を連ねた。
前半
U23という若さのせいか、お互いに小さいミスがつづくバタバタした立ち上がり。14分の藤田のプレーにイエローカードが出なかったのが救い。
19分、日本が先制。自陣でボールを持った高井から、斉藤に縦パスが入り、フリーで前を向く。大畑が裏抜けを見せ、そこに斉藤からスルーパスが入り、ゴールライン付近までドリブルで持ち運び、マイナス方向への折り返し。パラグアイDFが深い位置に引きづられて空いたスペースでフリーで待っていた三戸が落ち着いてシュートを決める。細谷が相手DFをブロックしていたがファウルは取られず。センターバックがボールを持てるとサイドバックがかなり高い位置を取れるので中盤にスペースができる。そこをうまく使えた狙い通りのゴールだったと思われる。
24分、パラグアイの10番ヴィエラが平河への危険なプレーで一発レッドで退場。その後はパラグアイは引いて守る展開。平河は10分くらいプレーを継続したが、結局続行不能のなって交代。そのまま前半が終了。
後半
負けたくないパラグアイは前半よりも積極的に前に出てくる。当初の予想通り、ロングボールを多用して個の力で打開をはかるが、FW一枚では枚数不足。それでも日本のミスから何度か決定機の一歩手前までは進めた。そのせいで日本は高井と関根がイエローカードを受ける。10人相手にDFラインがイエローカードをもらってしまうというのはいただけない。まだ1−0の局面だったので仕方がなかったのだとは思うが。。
63分、斉藤の個人技でエリア内深くまで侵入し、相手DFをひきつけてそのDFを超えるセンタリングをあげ、またも三戸が決めてようやく2点目。本当はその前のプレーで細谷のところで決めてもらいたかったが、結果オーライ。
69分、今度は右サイドを藤田と佐藤で崩してまたマイナスの折り返し。斉藤を経由して山本が冷静にミドルを決める。これまた狙い通りのゴールだったのだと思う。
80分、86分と交代で入った藤尾がFWの仕事を全う。80分のゴールはこれまた交代で入った荒木の精度の高いFKからの得点。別メニュー調整が続いていた荒木もこれで調子が上向いてくれることを期待。86分のゴールは細谷の状況判断の良さが出た。しっかり決める藤尾はまさにFW。すばらしい結果を残した。
総括
ブラジルを破ったパラグアイだったが、この試合ではふがいなさが目立つ試合となった。大きな大会の、しかも若い世代の初戦はやはりむずかしいのだろう。次節に注目。前述したが、日本は高井と関根がイエローをもらったのが後々響いてきそうだ。この試合途中交代で目にみえる結果が出せなかった川崎の奮起にも期待したい。あと、危険なプレーで途中交代した平河のケガが心配だ。
おわりに
この結果は予想外でした。まさかこんな大差がつくとは思いませんでした。ただ、点差のわりに不安要素は多い印象です。でも若いメンバーなのでこの勢いは大切にして、次節でとっとと一次ラウンド突破を決めたいところです。
一次ラウンドのそのほかの試合でも?結構番狂わせが起きていますね。初戦の難しさが如実に出た結果なのだと思います。2戦目から本来の実力が出せるとよいですが、超過密日程ということもあり、1戦目でコケたチームはうまく立て直しができるかどうかにも注目です。