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FIFAワールドカップ2026 アジア最終予選 マッチデー3 サウジアラビア vs 日本 の感想

FIFAワールドカップ2026 アジア最終予選 サウジアラビア vs 日本の試合は、0-2で日本が勝利しました。

アウェイでのサウジアラビア戦は日本にとってまだに「鬼門」と言える戦いでしたが、得点差以上に日本の試合巧者なところが目立つ試合となりました。完全なアウェーでしたが終始落ち着いた試合運びだったと思います。

これで予選開幕から3連勝。わたしの知る限り、最終予選で初戦から3連勝したことはなかったと思います。それだけ日本の状態がよい、と言えます。

スタメン

日本はこれまでと変わらず3バックで3-2-4-1のフォーメーション。

GKは鈴木彩艶。3バックは右から板倉、谷口、町田。遠藤と森田のダブルボランチ。右サイドに堂安、左サイドに三笘。シャドーに鎌田と南野。ワントップに上田絢世。

プレミアではあまりよい結果を残せていない鎌田が先発、しかも右サイドだったのが意外だった。また、伊東ではなく堂安だというのもちょっと意外だった。伊東、久保は途中投入で流れを変えるという狙いもあったのかも。

サウジも3-2-4-1かと思いきや、始まってみたら4バックの4-3-3的な感じ。日本の両サイドを意識してのことか。

前半

まず感じたのは、サウジの応援が非常にオーガナイズされており、ちゃんと「サポーター」然としていたところに驚いた。

3バックと2ボランチにほぼマンツーマンでマークがつかれてしまい、なかなか前線にボールが運べないという状況がしばらく続く。

13分、そんな状況から、最終ラインからボランチを飛ばして、右サイドに流れた南野が降りてきて受けて、右サイドの堂安へ。堂安がためを作った後に逆サイドでフリーの三笘へクロス。三笘からダイレクトでややファーサイドに折り返し、南野が降りたスペースに走り込んできた守田がヘッドでさらにファーサイドに流し、走り込んでいた鎌田が詰めて日本先制!あれだけ左右に振られたらDFは対応できない。

25分くらいからはサウジの時間帯がつづく。かなり押し込まれてしまい、ボールを奪っても前線につなぐことができない。特に日本から見た右サイドを19番サーレム アルドサリを中心に突破され、何度かシュートまで持って行かれてしまい、42分ごろには決定的なチャンスをつくられるが、鈴木彩艶のスーパーセーブでことなきをえた。あのシュートが入っていたらこの試合の結果は大きく異なるものになっていたかもしれない。日本を救ったセーブだった。

前半終了直前、またも最終ラインからライン間の南野に縦パスが入り、3人に囲まれていたがワンタッチで上田に流し、自分はパス&ゴーで裏抜けを目指す。そんな南野の動きをおとりにしつつ、するどいターンから上田絢世は左足でシュートを放つがサウジGKによってセーブされる。

後半・全体

後半、堂安が交代かと思ったが、イエローカードを1枚もらっていた南野を下げて伊東を投入。堂安がシャドーに入り、伊東が右サイドに入る。

後半もサウジにボールを持たれる展開が続く。前半と変わらず19番サーレム アルドサリが厄介な存在。しかも後半に入って左サイドだけではなく中央〜右サイドにも顔を出すようになる。また、右サイドバックのアブドゥルハミドの積極的な攻め上がりも増える。しかし日本は最終ラインを下げ過ぎずに5-4のブロックをミドルサードくらいまで前進させてコンパクトに対応している印象。裏にスペースができてしまうが、恐れずにやり続け、かつ失点を許さなかったのは日本のDFの大きな成長を感じる。それだけ3バックの個々の能力が上がったこの証明にもなっている。

57分過ぎ、最終ラインの板倉からボランチを飛ばしてサウジのボランチの横のスペースに降りてきた堂安にパスが通って日本のカウンター。シュートまでいけなかったが、このプレーで流れが変わる。特に左サイドで相手を押し込んでから空けたスペースに下げて守田などから逆サイドの伊東純也へのパスが出始めたのはこの時間帯。

61分、町田がカウンター阻止でイエローカードを受ける。これは仕方ないが失い方がよくなかった。

62分、鎌田を下げて前田投入。左サイドに入る。代わりに三笘がシャドーに入る。三笘のこの位置でのプレーは珍しい。それにしてもこの時間帯に前田が入ってきたら相手DFとしてはたまらないだろうな・・・65分にはCKの流れで右にいた三笘が右サイドからのカットインでシュートするも前田に当たってゴールならず。

67分あたりからサウジの運動量が落ちた印象。特に中盤のラインの上下動が緩慢になり、DFラインからのロングボールが増える。逆に守備のときにはボランチがDFラインに吸収されて6バックのような形になる。

71分、サウジはいつの間にか3バックに変わっており、3-2-4-1もしくは3-1-4-2にフォーメーションを変更した模様。

73分、飲水タイム。

75分、上田綺世を下げて小川が入る。ゴールこそなかったが、今日も身体を張ったポストプレーというかボールキープはすばらしかった。五分五分のボールをああやってキープしてもらえるとDFも押し上げられるし中盤の選手のサポートがくるまでの時間をかせいでくれる。地味だけどチームにとって必要なプレーの1つ。

同じタイミングでサウジも選手交代して再び4-3-3にフォーメーションを変更した模様。

78分、再び左サイドの守田から右サイドの伊東純也へのロングパス。伊東がワントラップから得意の切り込みドリブルが少し長くなったところを小川が強烈なシュートを放つもDFにブロックされる。しかしその後のCKから小川がヘッドを叩き込み、スコアは0-2となる。サウジはゾーンで守っていたのかわからないが、小川にはまったくマークがつけておらず、フリーな状態だった。セットプレーのDFに難ありのサウジの弱点を突いた見事な得点だったと言える。サウジの心を折った得点だった。

87分、堂安と三笘を下げて久保と中村を投入。追加点を、というよりもフレッシュな選手を入れてロングボールの出所を潰しに行く意図だったと思う。オーストラリア戦ではもっと長い時間プレーしている姿を見たい。

89分、相手最終ラインからのロングボールがDFとGKの間の絶妙な位置に落とされ、ほぼフリーでヘディングを許すがシュートはゴール上に外れる。後半の最大のピンチだった。やはりフリーで蹴らせるとアジアのレベルでも精度の高いボールが供給されることを思い出さされた。

ATは7分だったが、その間も特にパワープレーに出ることもなく、淡白な感じで試合終了。0-2で日本が鬼門であったサウジのアウェイで貴重な勝利をあげた。

おわりに

この試合の前日に行われたオーストラリア vs 中国の試合は3-1でオーストラリアが勝利しました。監督が変わっての初戦で見事に初勝利をあげて勢いに乗ったサッカルーズと次節はホームで対戦となります。やはり難しい戦いにはなると思いますが、ホームでは絶対に勝利してほしいです。

グループCで日本だけが3連勝で勝ち点9。オーストラリアが勝利したことで2位に浮上するも勝ち点4。3位は同じく勝ち点4のサウジ。4位も同じく勝ち点4でバーレーンが続きます。今回の勝利でかなり有利な状況になったのは確かです。

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