パリ五輪サッカー 男子 準々決勝 スペイン戦の感想です。
※当記事は個人の感想であり、特定の団体や個人を批判することを目的とするものではありません。
日本🇯🇵 0ー3 スペイン🇪🇸
一次ラウンドを無失点、3連勝で突破した日本だったが、準々決勝ではスペインに完敗。個の力、チームとしての力、ともに及ばず。若き日本代表のメダル獲得の夢は儚く散った。
スタメン
日本のスタメンは一次ラウンド初戦のパラグアイ戦とほぼ同じメンバー。ケガの平河ではなく山田を右サイドに置いた。奇をてらわず真っ向勝負を挑む。
スペインのスタメンも一次ラウンド初戦のウズベキスタン戦と同じメンバー。
前半
立ち上がりから日本は積極的に前からボールを奪いに行くが、うまくハマらず。守備のときは基本は4−4のブロックを構えて前の2枚でボールを追うという形か。
その4−4のブロックが押し込まれ、ボールを奪ったときにFWまでの距離が遠くなる。そこに縦パスを入れるところを狙われ、11分にブロックの手前からフェルミン・ロペスにミドルシュートを叩き込まれる。寄せが甘かったのもあるがシュートは素晴らしかった。ただ、フェルミン・ロペスであればあの距離からでも脅威になることはわかっていたこと。にもかかわらず打たせてしまったのはチームとしての危機管理不足と言わざるを得ない。
30分を過ぎたあたりから日本のペースになる。右サイドで山田が空けたスペースを関根と山本で攻略、スペインのゴール前に迫る。その後のCKからの三戸のミドルシュートは枠に飛ばず。スペインはしっかりスカウティングしているようで、三戸のシュートに対してかなり距離を詰められていた。
41分、左サイドで起点を作って藤田から最前線ペナルティエリア内でDFを背負った細谷にボールを入れる。細谷はDFを巧みにブロックして反転してシュート。ボールはゴールネットを揺らす。・・・が、VAR介入からオフサイド判定でゴールは取り消される。
終了間際のFKからの細谷のヘッドはポストに弾かれる。前半は1ー0のまま終了。
後半
後半開始から山田にかえて藤尾を投入。失点シーンもそうだったが、縦パスを狙われているので背負える選手をインサイドに置くかと思ったが藤尾はそのままワイドに置かれるようだ。
スペインは1点リードしていることもあり、前から激しくボールを奪いにくるというよりもコンパクトに高い位置でブロックをしいて奪ってカウンターという狙いのようだ。そこをかいくぐって63分、66分と立て続けに右サイドから決定機を迎えるもシュートに繋げることはできず。
71分、スペインの鋭いFKが枠をとらえるが、小久保がスーパーセーブ。しかしその後、またもぽっかり空いたMFの前のスペースからまたもフェルミン・ロペスのミドルシュートでゴールを奪われる。集中が途切れたのか、まったくのフリーだった。しっかり決めてくるところはやはり個の力の差か。
攻めるしかなくなった日本ではあるが、特にリスクを負って攻めにかかるということはなかった。個々人は「点を取らなくては」と思っていただろうし、端々にそういうプレーは見えた。しかしチームとしてはどうだったのだろう?選手交代とかで何かの意図が伝えられたのだろうか?少なくともわたしにはそうは見えなかった。
そして86分、CKからルイス・アベルに決められて0ー3。とどめを刺された。
総括
個の力、戦術の理解度、スカウティングなどなど、すべてにおいて及ばなかったという印象。一朝一夕で埋められるものではないのはわかっているが、東京オリンピックのときよりも世界との差が広がったように感じる。
おわりに
この試合の主役はフェルミン・ロペスと審判団でした。
フェルミン・ロペスはこのままケガなく順調に成長していってほしいですね。ガビやペドリと構成する中盤は楽しみ以外ありません。両ワイドにヤマルとニコ・ウィリアムズもいますしね。スペインの強さはあと10年くらいは続くのではないでしょうか。
細谷選手のゴールが取り消された件は、ルールの変更かVARの運用の変更が必要かなと思いました。あれでオフサイドはさすがに。。
あとは主審に対しての不信感は終始ありました。審判がどうであれ、3ー0なわけで、結果には影響はなかったと思いますが、ここ最近で最もひどかったです。一番ひどいと感じたのは副審がフラッグアップしていないのにオフサイドを取っちゃったところでした。
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