2024/10/15に開催されたFIFAワールドカップ2026 アジア最終予選 日本 vs オーストラリアの試合は、1-1で引き分けとなりました。
ホームでのドローは歓迎できるものではありませんが、先制された後に追いつくことができたというのは後に引き摺らない結果だったと言えます。とにかく「負けなくてよかった」というのが率直な感想です。
スタメン
前節ほぼフル出場だった三笘を先発に残し、鎌田に変えて久保、体調不良でベンチ外となった遠藤に変えて田中碧。遠藤のベンチ外は予定外だったと思うが、三笘をここで先発に入れるのであればサウジ戦でもうちょっと考えてもよかったのでは?というのが正直な感想。
オーストラリアは大方の予想通り日本のフォーメーションに合わせた3-2-4-1を選択した模様。前節活躍した23番の選手がベンチスタートだったのはちょっと意外だったが、日本戦を見越しての中国戦のメンバーだったのかもしれない。
前半
立ち上がり、日本の最終ラインからのビルドアップに対してオーストラリアがうまくプレッシャーをかけて自由にやらせないという印象。守田が最終ラインに落ちて数的優位を作って突破をはかるがなかなかうまくいかない。
5分、右サイドからの崩しで久保切り込みドリブル→田中碧2回キックフェイントで切り返しからのループパス→久保のシュートは残念ながらゴール右にわずかに外れた。
田中碧がエリア内に入ってのプレー。これが彼の良さ。
10分経過、日本はうまくプレスを回避して前線にボールを運べる回数が増えてきて、ボールを奪われた後に即時奪還を狙っての強烈なプレスがオーストラリアにカウンターのチャンスを与えない。
14分、日本のCKはデザインされたプレーで完全にフリーの堂安がシュートを放つもミートできず。非常に残念。
19分過ぎ、左サイド三笘がエンドラインぎりぎりまで突破して折り返すも味方はおらずシュートに繋げられず。
どうもセンタリングのコース(エンドラインぎりぎりまで行って、マイナスのグラウンダー)を読まれていてそこにDFが残っている印象。
20分経過、日本は最終ラインではボールが保持できるものの、オーストラリアのコンパクトな5-4のブロックに攻めあぐねている印象。オーストラリアはボールを奪ってから特に急がず。
26分、CK5本目も決まらず。オーストラリアは高さだけではなくて「強さ」があるのでフィジカルで真っ向勝負で勝つのは難しそう。
33分、三笘がカットインからシュートを放つもDFにわずかに当たってCK。この位置で前向きでボールを持てたのは初めてかも。
40分経過、日本が押し込む時間は増えているが決定的なチャンスにはつながらない。やはり攻めあぐねている印象。オーストラリアはサイドは粘り強くついていき、センターはしっかり固めている。両サイドの3番と5番はかなりがんばっている。
前半終了、日本がボールを支配した45分だったが、オーストラリアDFをほとんど突破できなかった印象。オーストラリアはプラン通りと言えるのではなかろうか。後半どう変えてくるのかが見もの。
後半・全体
後半開始、日本は交代なし。
50分経過、大きな動きのない固い入り。どちらも戦術的な変更はなさそう。
51分、日本がカウンターからチャンスを迎えるが、南野から三笘へのパスが少し流れて減速、三笘のドリブルの仕掛けもボールが足につかず。
52分、久保が右サイドを突破してマイナスの折り返し、オーストラリアのDFにカバーされる。前半にもあったが、このマイナスの折り返しが完全に読まれているので工夫が必要。
53分、三笘がドリブル突破をしかけるも最後のタッチが長くなってしまいゴールラインを割る。らしくないミス。
56分、高い位置でボールを奪ってショートカウンター発動。右サイドの久保の左足からのアーリークロスに逆サイドに流れた南野がヘッドで合わせるもゴール左に外れる。
57分、オーストラリアゴールキックからGKまで戻し、GKからのキックを跳ね返されて、繋がれてオーストラリアの右サイドからのアーリークロスを谷口が処理を誤ってオウンゴール。日本が失点。ミスが重なった結果。やはりミスをすると失点につながる。
61分、堂安を下げて伊東を投入。堂安はあまりキレがなかったように感じた。見せ場を作ることもできなかった。
62分、上田綺世のボールキープからカウンターの形になったが、パスが合わずシュートにまで至らず。最後のディテールの部分の詰めの問題か。
69分、久保と南野を下げて鎌田と中村を投入。中村が左ウィングバックに入り、三笘がシャドーに変更。左サイドはより攻撃的に、右サイドは鎌田が下がり気味で左肩上がりのフォーメーションが狙いか。
70分、田中碧のミドルシュートはキーパー正面へ。ようやく田中碧が得意なポジションを取れるようになってきた。基本的に田中が前で守田がアンカーの位置取りをしていたと思うが、3バックでのボランチの経験が不足しているためか、中途半端な位置取りが多くて、ボールを引き出したり、ミドルシュートに行ったりというような相手にとって脅威となるプレーはほとんどなかった。期待していただけに少し残念。
71分、三笘はミスが多くなってきた。疲れが原因か。信頼しているのはわかるが、前田や旗手と交代してもよかったのではないかと思う。
75分、三笘と中村で左サイドをゴール付近まで抉ってオーストラリアDFのオウンゴールを誘い、1-1の同点に追いつく。
77分、カウンターでやや右サイドでボールを受けた鎌田から左サイドの三笘へ。三笘はドリブルでカットインして右足でシュートを放つがDFにブロックされる。
82分、上田絢世を下げて、小川を投入。勝ち越し点を取るため、だろう。
83分、左サイドを駆け上がった中村の低くて速いクロスに小川は間に合わず。予測して身体を投げ出してでも触りに行って欲しかった。
90分、おたがいに前がかりになって中盤のスペースが広くなって、お互いのゴールに近い位置での攻防が続く。どちらも粘り強いDFのため決定機にはならない。
AT5分、日本は猛攻を見せるがオーストラリアのカード覚悟の決死のDFに跳ね返された。そして1-1のまま試合終了。
おわりに
個人的MOMは板倉選手です。
ピンチを何度も救うプレーがあり、インターセプト、ドリブルでの持ち上がり、的確なフィードなどでチームを勇気づけてくれました。
次節はアウェイでインドネシアとの対戦です。その後もアウェイで中国戦。アウェイ戦が続きますが、実力的には格下の相手なので2連勝して本戦出場を引き寄せたいところです。
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