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読書ログです。
読書メモから読んだ本の感想、気になったところ、読んだ後のアクションを共有します。
書籍情報
- タイトル: 4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する
- 著者: 杉山茂樹
この本を読んだきっかけ
「中村俊輔式 サッカー観戦術」が選手目線の内容だったので、選手ではなく記者目線の本を読みたいと思ったため。
こんな人におすすめ
サッカーのフォーメーションや、各ポジションの役割がどのように変わっていったのか、また、そのきっかけがなんだったのかを知りたい人におすすめします。くだけた言い方をすると、サッカーをより深く(うんちく臭く)観戦するために読むべき1冊と言えます。ただし、本書は2008年に出版されたものであるため、最新の情報は別途確認する必要があります。
気になったところ(3〜5個くらい紹介)
※オーディオブックの音声を聞き取って書いているので本書とちがっている部分がある可能性があることをご了承ください。
サッカーは、ピッチの上に描かれた内容を冷静にそして理屈っぽく振り返る環境に恵まれたスポーツだという見方もできる。
"理屈っぽく振り返る"という部分に苦笑してしまった。
イタリア人の多くは語る。我々の基本的なメンタリティは0-0。1-0が最高の勝ち方だ。伊達男たちは、変に打って出て失点を喫したら格好悪いというメンタリティーを深層部に潜ませている。
これも1つの考え方。だからカテナチオの発想になるわけだ。
ヨハン・クライフも吐いている。魅力と勝利は車の両輪のような関係で追求する。勝つときは少々汚くても構わないが、敗れるときは美しく、0-1ではなく2-3で敗れたい。
これがオランダの、そしてバルサの根底にある考え方と言ってもよいかも。
オランダのある指導者は、ノートにピッチを描き、縦横の線を何本か引いた図26を見てほしい。そして、 ここにできたマスをフィールドプレーヤー10人がどう分担してカバーするか。各ポジションはカバーする領域を意味すると説明した。
各ポジションの並びを数列化した布陣は、ピッチをカバーする方法を示したものにほかならない。欧州で布陣の4分割表記が浸透している理由だ。3分割より4分割の方がピッチ上に置き換えて想像しやすいのだ。
"各ボジションはカバーする領域を意味する"というところがポイント。
一方、日本ではポジションがカバーすべきエリアではなく、キャラクターで分類されがちだ。
カバーすべきエリアに敏感ではないので、サッカーは布陣でするものではないが、意見の主流を占めそうな体質を抱えている。中盤にはとりわけその傾向が強い。
攻撃的ミッドフィールダー、守備的ミッドフィールダー、ボランチ、ダブルボランチ、司令塔、10番、バランサー、ゲームメーカー、ファンタジスタ。キャッチーな日本語が、それぞれのキャラの違いを一層鮮明にする。キャラは必然、変えにくいものになる。
今まで気づいていなかったけど、確かにそうかも。心当たりがある。
アクション
- 類書を読む。
- より新しい本を読んで知識をアップデートする。
おわりに
著者のほかの本を読んだことがないのですが、結構批判的な書き方をしている箇所があるため、そういった表現が好みでない人にはおすすめしません。
オーディオブックで聴きたい方は以下のリンクからどうぞ。
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