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読んだ本の紹介です。
読んだきっかけ
2023年の本屋大賞にノミネートされているのを見て読んでみたいと思い、図書館で借りて読みました。人気作で、予約してから借りられるまで半年以上かかり、なんでこの本予約したんだっけ?とすっかり忘れていました。
書籍情報
- タイトル: 川のほとりに立つ者は
- 著者: 寺地はるな
紹介
出版社HPより抜粋
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語
紀伊國屋書店ウェブストアより抜粋
新型ウイルスが広まった2020年の夏。カフェの店長を務める29歳の清瀬は、恋人の松木とすれ違いが続いていた。原因は彼の「隠し事」のせいだ。そんなある日、松木が怪我をして意識を失い、病院に運ばれたという連絡を受ける。意識の回復を待つ間、彼の部屋を訪れた清瀬は3冊のノートを見つけた。そこにあったのは、子供のような拙い文字と、無数の手紙の下書きたち。清瀬は、松木とのすれ違いの“本当の理由”を知ることになり…。正しさに消されゆく声を丁寧に紡ぎ、誰かと共に生きる痛みとその先の希望を描いた物語。
感想
小説を読むとき、少なからず登場人物に感情移入をしてしまうのですが、この作品ではなぜかそうはならず、主人公である清瀬の横で物語を体験しているような不思議な感覚になりました。
自分が「これは正しい」と思っているもの・ことはあくまでも主観であって、「客観的に正しいであろう」と思い込んでいるだけなのだなということを突きつけられた感じがしました。わたし自身そういう傾向が強いということを認識しているのでなおさら強く感じたのかもしれません。
また、見えているものがすべてではないということに気をつけなければいけないな、とあらためて思いました。ついつい見えていることだけで短絡的に判断してしまいがちで、かつ、それが「正しい」と思い込んでしまう。これ、結構日常的にやってしまっている気がします。もっと気をつけなくては。。なんて思った人は必読の一冊だと思います。
おわりに
久々に単行本を読みましたが、目が悪くなってるなぁと感じました。めがねなしだと読みにくいし疲れるし。。でもめがね持って歩くの忘れがちなんですよね。。
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