Study After School 〜学校じゃ教えてくれないこと〜

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わたしが感じた南米のサッカーとヨーロッパのサッカーのちがい

EURO2024のRound16が想像以上の盛り上がりを見せている中、1日寝込んでしまってなんだか損した気分です。

この記事がアップされた頃には準々決勝の組み合わせが決まっていると思いますが、今日は、幸か不幸か同タイミングで開催されているコパ・アメリカ2024の試合を見ていてヨーロッパのサッカーと南米のサッカーのちがいを感じたのでそのことについて書きます。Round16の感想は別途書きます。

緩急の「緩」のちがい

同じ「サッカー」というスポーツなのに、なんだかちがうスポーツを観ているような感覚になります。その最も大きなちがいは緩急の「緩」のちがいかな、と思います。

南米のサッカーの「緩」は攻撃側が作り出す場合が多く、自分たちのリズムに持って行こうという意思の表れのように感じます。アルゼンチンであればメッシが前線からライン間にすっと落ちてきてボールをゆっくりと動かすのがそれです。南米ではありませんが、Jリーグだと川崎フロンターレの家長とかが典型的だと思います。全く関係ないし、スポーツもちがいますが、スラムダンクだと綾南の仙道がこのタイプのプレイヤーだと思います。

一方でヨーロッパの「緩」は守備側が追い込んで作り出す場合が多いと感じます。よく「ボールを持たされている」という言い方を実況・解説の方がされますが、まさにそれです。典型的だったのがRound16のイングランドスロバキアの対戦です。イングランドがボールを持たされ続けた試合でした。

カウンターの打ち合いか、ロングボールの蹴り合い

ヨーロッパでも少し前までは「緩」を作り出す選手が結構いたと思うのですが、もはや絶滅危惧種なのかもしれません。ドイツのクロースやクロアチアモドリッチなんかはまだそういう香りのする選手だとは思いますが、ほかにはパッと名前が浮かんできません。前線からのいわゆる「嵌める」ディフェンスとスピード+スタミナ=フィジカル重視によってそれができなくなったというのが背景にはあると思います。

これはJリーグでも同じことが言えると思うのですが、「嵌める→奪う→カウンター」と「ロングボールで相手DFをひっくり返す→個の力で勝負」の2つが主流になっていて、これがどれだけの精度でできるかという戦いになっていることが少なくない気がします。要するにカウンターの打ち合いか、ロングボールの蹴り合いです。これ、まぁ、おもしろいと言えばおもしろいのですが、個人的には南米の方が見ててワクワクするな、と感じます。

EUROはさすがにそれだけでは勝ち抜けず、「相手FWのプレスを回避→ライン間で縦パス受ける→サイドのスペースに流し込む→クロスorシュート」など+アルファができるチームが強豪と呼ばれているように思います。EURO2024だとスペインとかポルトガルはまさにこれだと思います。

「緩」があるから「急」が活きる、気がする

南米のサッカーが「嵌める→奪う→カウンター」や「ロングボールで相手DFをひっくり返す→個の力で勝負」をやっていないわけではないです。ただ、それ一辺倒にはならないので観ている方も一息つける感じはあります。

高い位置でボール追いかけ回して奪ってゴールを決めちゃうというのは非常に合理的だし、スピード感や迫力という意味では見どころも大いにあると思います。でもそればっかりだとなんかずっとステーキ食べさせられてる感じがしてしまいます。前菜とかスープとかも欲しいし、お酒飲んだりもしたいのです。

と、、何を書いているんだかよくわからなくなってきましたが、プレイヤーにとっても、観客にとっても「緩」がある方が「急」が活きてくるんじゃないかと思うわけです。

おわりに

つらつらと書いてきましたが、ちがいがあるというだけで、どちらが強いか、というのはやってみないとわかりません。2022年のワールドカップではアルゼンチンが優勝していますし。

あくまでも好みの差だと思いますが、わたしは現時点では南米のサッカーの方が観ていて楽しいと感じます。