Study After School 〜学校じゃ教えてくれないこと〜

学校じゃ教えてくれないけど、知ってたら役立つことを発信します。

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忘れたくないこと

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Pixabay

みなさんこんにちは!Study After School主宰のwataruoです。

まずはじめにおことわりします。これから書くことはわたし個人の意見ですが、誰かを傷つけたり批判したりするつもりはまったくありません。もしかしたらそのように感じられる方もいるかもしれませんが、そういう意図ではないことを予めおことわりいたします。

昨日は2022年3月11日でした。11年前のこの日、東日本大震災が起きました。11年という時間は決して短いものではありません。自分ではそう望んでいなくとも、当時の記憶や想いが少しずつ薄れていく部分があることは確かです。それでもどうしても忘れたくないことがあるので、それについて書きます。備忘の意味も込めて。

途半ばであること

これがもっとも言いたいことです。

わかりやすいのは福島の原発です。廃炉は進んでいませんし、除染が進んでおらず人が住めない状態がまだ続いている地区があります。それと同様に仮設住宅に住んでいらっしゃる方もいますが、あきらめて移り住んだ方も少なくなく、その数は段々と減ってきているそうです。

この時期になると被災地でアンケートが行われますが、必ず「風化していると感じる」とか「忘れないでほしい」とかそういった回答が報道されます。これ、感情的な話だけでなく、本当にまだ途半ばなのに保障が打ち切られたりしているということがあります。ただ、お金や物資があればいいということでもありません。

「復興」ということばがよく使われますが、元に戻せばよい部分とそうでない部分があります。元々賑わっていなかったところを元に戻しても意味がないですし、かといって新しく人を惹きつけるようななにかを作り出すことはかんたんではありません。仮に予算がついていたとしても、何にどう投資するかの判断は非常に難しいでしょう。東北地方の大都市部以外が潜在的に抱えていた問題を目の前に突きつけられた状態だと考えます。

必ずまた起きること

残念ながらおそらくこのブログを読んでいる人が生きているうちに、また大きな地震に襲われるでしょう。日本はそういうところです。誰が言ったか知りませんが、"天災は忘れた頃にやってくる"ということばの通りだと感じます。

必ず起きるとわかっているのですから、備えることが大切です。学校や職場や集合住宅などで行われる避難訓練に参加していますか?食料や水は備蓄していますか?災害から自分や家族を守る準備ができていますか?日本では9月1日が防災の日となっているので、そのタイミングと、3月11日の少なくとも年に2回は前述したような確認・見直しをしておくとよいと考えます。

自分にもできることがあるということ

一番手軽なのは寄付です。日本政府を通じた義援金もまだ受け付けています。

日本政府を通じた東日本大震災義援金受付の御案内 - 内閣府

ちなみに、「寄付」、「義援金」、「支援金」のちがいは以下のサイトにまとめられています。

寄付とは?寄附や義援金との違いについても解説!|あしなが育英会

現状では個人で現地に行って直接なにかをやることを見つけるというのは難しいと思いますので、人材を提供するNPOなどの団体や地方自治体に確認する必要があります。

あとは旅行で訪れてお金を使うとか、ふるさと納税するという方法もあります。方法はどうあれ、「いっしょに盛り上げていこう」という考え方がよいと思います。被災直後は「助けるために」というマイナスからゼロへのアプローチだったのに対し、今はゼロからプラスへ、小さなプラスから大きなプラスにするためにどうするか、というアプローチの方がマッチするでしょう。平たく言うと、「東北に遊びに行こう」ということです。新型コロナウイルスによる影響でなかなか難しい状況ではありますが。

おわりに

わたしが生まれたのは岩手県なので、当時の被災地の惨状を目にして大きなショックを受けました。その後何度も東北地方を訪れていますが、未だに残る傷跡もあり、それを目にするたびに当時に引き戻される思いがします。良い気分ではありませんが、そういったものがまったくなくなってしまうのはちょっとイヤだなと思ってしまいます。

それでは、今日はこの辺で。 お読みいただきありがとうございました。