読書ログです。読んだ本の感想を書きます。
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書籍情報
- タイトル:マンガでカンタン!中学数学は7日間でやり直せる。
- 著者:小倉悠司 (著), 倉田けい (イラスト)
感想
「マンガでカンタン!」シリーズ?の1冊です。ほかの本を読んでいないので何とも言えないのですが、この本はわかりやすいと感じました。特に「こういう説明してくれていたら習った当時にもっと速く理解ができただろうに」という点が多くありました。
主人公と先生の一問一答のかたちで中学校で教えられる数学のポイントを説明していく、やわらかい雰囲気のタッチのマンガ形式なので、数学があまり得意ではない人もとっつきやすいようにというねらいで作られていると思います。絵柄もストーリーもゆる〜い感じですが、書かれている内容は意外に骨太です。
気になったところ(3〜5個くらい紹介)
1日目 数学って役に立つの?
【読書ログ】東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください! - Study After School 〜学校じゃ教えてくれないこと〜 で類書を紹介していますが、だいたい導入で「なんで数学やらないといけないの?」という疑問に回答してからはじめるものが多いようです。それだけここでつまずいている人が多いのだと思います。
・多角的に捉える力
・工夫する力
・状況を分析する力
本書では上に挙げた3つが数学を通して培われる力だと書いています。
とても汎用的で、まさに「考える力」、ビジネスパーソン風に言うと「ロジカルシンキング」の基礎になる力です。中学生にこの説明をしてどれだけひびくのかわかりませんが、中学でもそういった説明をしてから授業を進めるとつまずく人が減るはずです。
カレーを因数分解してみて
因数分解を料理の材料を使って説明しています。
カレーとポテトサラダを因数分解すると共通因数はじゃがいもとにんじんなので、じゃがいもとにんじんを切るときにはカレー用とポテトサラダ用にまとめて切ってしまうと効率がいいですよ、という説明です。
ずいぶんと思い切った説明ですが、共通因数の見つけ方の説明としては非常にわかりやすいと感じました。
40人クラスだったら約90%の確率で誰かと誰かが同じ誕生日!?
確率の説明で出てきます。直感と実際の確率はこんなにちがう、という具体例です。素直に関心しました。これはぜひ中学校の授業でも取り入れてほしいです。本書の帯にも載せたらいいのに、と思いました。
アクション
- こども(中3)におすすめしてみる
おわりに
類書の記事へのリンクを貼っておきます。
記事の内容とはまったく関係ありませんが、今回から読書ログのURLのフォーマットを変更し、書名ではなく日付にしました。