
UEFAチャンピオンズリーグ ノックアウトフェーズ プレーオフの展望その2です。
その1は以下からどうぞ。
プレーオフのフォーマット
プレーオフはホームアンドアウェイの2試合の合計で勝敗が決定します。
勝敗は合計得点数で決定しますが、合計得点数が同じ場合は前後半15分ずつの延長戦を行い、それでも決着がつかなければPK戦での決着となります。
リーグフェーズの9位〜16位がシードで、1stレグはアウェイ、2ndレグをホームで戦います。
プレーオフ組み合わせ
プレーオフの組み合わせは下表の通りです。左側がノーシード(リーグフェーズ17位以下)、右側がシードチーム(リーグフェーズ9位〜16位)です。
| LP Rank | Team (Unseeded) |
Team (Seeded) |
LP Rank | |
| 18 | Brest | - | Paris | 15 |
| 24 | Club Brugge | - | Atalanta | 9 |
| 22 | Man City | - | Real Madrid | 11 |
| 20 | Juventus | - | PSV | 14 |
| 17 | Monaco | - | Benfica | 16 |
| 23 | Sporting CP | - | B.Dortmund | 10 |
| 21 | Celtic | - | Bayern München | 12 |
| 19 | Feyenoord | - | Milan | 13 |
各試合の展望
上から見ていきますが、この記事では下半分の4試合分です。上の4つはこちらの記事をご覧ください。(新しいウィンドウで開きます)
モナコ vs ベンフィカ
フランス、リーグアンのモナコとポルトガルと、ポルトガル、プリメイラ・リーガのベンフィカの対戦です。モナコはCL MD8ではインテル相手に80分以上10人で戦う羽目になり、ラウタロのハットトリックで0-3で完敗でしたが、MD7ではビラ相手に勝利し、リーグアンでも連勝しており調子自体は悪くはありません。今週末にPSGとの対戦を控えており、スーパー杯での雪辱を果たせれば一気に勢いにのることができそうです。南野選手の献身的な活躍に期待します。一方のベンフィカはMD7ではバルサに劇的な逆転負けを喫し、その後のプリメイラ・リーガでもカーザ・ピアに敗れましたが、MD8ではアウェイでユーヴェに勝って調子は上向きです。個人的に大好きなディマリアに頑張ってほしいです。
スポルティング vs ボルシア・ドルトムント
ポルトガル、プリメイラ・リーガのスポルティングとドイツ、ブンデスリーガのドルトムントの対戦です。リーグフェーズの前半は3勝1分と好調だったスポルティングでしたが、後半は1分3敗と惨憺たる結果でした。それでもプリメイラ・リーガではベンフィカをおさえて首位をキープしています。守田選手の怪我が心配ですが、早く復帰してまたチームに貢献してもらいたいです。一方のドルトムントはリーグフェーズで22点を奪う攻撃力が目立ちました。ギラシーが9ゴールでレヴァンドフスキと並んで得点ランク1位です。リーグフェーズでの順位も10位とストレートインぎりぎりのところでしたが、ブンデスリーガではいまひとつパッとしない成績で、11位に甘んじています。打ち合いになったらドルトムントの方が優位かもしれませんが、試合巧者なのはスポルティングだと思います。カラーのはっきりと異なるチーム同士の対戦はサッカーの醍醐味と言えます。
セルティック vs バイエルン・ミュンヘン
スコットランド、スコティッシュ・プレミアシップのセルティックと、ドイツ、ブンデスリーガのバイエルンの対戦です。スコティッシュ・プレミアシップでは無類の強さを誇るセルティックですが、CLでは厳しい戦いが続き21位でプレーオフに進出しました。前田や旗手の活躍にはもちろん期待していますが、古橋の抜けた穴をどう埋めるのかがポイントになるかもしれません。バイエルンも今シーズンはブンデスリーガでぶっちぎりの首位に君臨しており、特筆すべきはやはりハリー・ケインを中心とする攻撃力です。ただ、ブンデスリーガでは20節までで19失点なのに対し、リーグフェーズでは12失点と、このチームにしては失点の多さが目立ちます。バイエルンが攻めて、セルティックは守ってカウンターという流れになると思われますが、セルティックの前線からのプレスがどれだけバイエルンにハマるかがポイントだと思います。
フェイエノールト vs ミラン
オランダ、エールディビジのフェイエノールトと、イタリア、セリエAのミランの対戦です。フェイエノールトは2025年になってから絶不調です。MD7ではバイエルン相手に3-0で快勝しましたが、エールディビジでは勝利がありません。KNVB杯でもPSVに敗れて非常に苦しい状況です。そんな状況ではありますが、さらにエース、ヒメネスのミランへの移籍が決まりました。上田綺世への期待が高まりますが個人としてもチームとしても結果が出せない状況が続いています。ミランはストレートインの可能性が高いと思っていましたが、MD8でザグレブに敗れてまさかの13位。その後のミラノダービーでも引き分けと、調子はあまりよくない状況です。スーパー杯では優勝したものの、セリエAの順位はまさかの8位と低迷しています。お互いに調子がよくないという状況であれば、ミランに分があると思います。どんな状況でもウノ・ゼロができるチームだからです。
おわりに
UEFAチャンピオンズリーグ ノックアウトフェーズ プレーオフの展望その2でした。奇しくもその2でとりあげた4試合はすべて日本人選手が所属するチームが含まれていました。1試合でも多くCLで戦って成長して欲しいです。
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