とあるドラマを観ていて、ふと「皿洗いから学べることがあるのでは?」と思ったのでそれを紹介します。
シーン
レストランで皿洗いを担当している若者が「もう何年も皿洗いしかやらせてもらってません。一体いつになったら他のことをやらせてくれるんですか!?」と食ってかかるというシーン。
実際にレストランでこんなやりとりがあるのかどうかは知りませんが、ドラマなどの物語ではわりとありがちなシーンだと思います。
このシーンから学ぶべきことをまとめます。
まずは皿洗いをマスターしよう
たかが皿洗い、されど皿洗い。
皿洗いと言えども1つの持ち場を任されたのですから、まずはその任務を全うできるようにならなければなりません。つまり皿洗いをマスターするのです。
視点を変えよう
皿洗いをマスターするために、遮二無二皿洗いをすることになるでしょう。その時は皿洗いのことだけに集中しているはずです。
マスターするまではそれでいいのですが、マスターした後もそれだけに集中してるのはもったいないです。マスターした頃には多少なりとも余裕ができるはずなので、その余裕を使って視点を変えてみましょう。
具体的には水平方向に視野を広げることと、視点を1段高くすることです。後者は垂直方向に広げると言えます。
このシーンでは「今日はソースが皿に残ってることが多いな」など皿洗いの前後に気を配るのが水平方向で、「このメニューがたくさん注文されてるから先にこっちの皿を洗った方がいいな」など他の持ち場のことを考えるのが垂直方向と言えると思います。
全体の流れを把握しよう
視点を変え、水平方向・垂直方向に視野を広げていくことによって最終的には全体を把握することができるようになります。無論、各持ち場の詳細までは無理ですが、全体の流れをつかんでいるかどうかが重要なポイントです。
レストランはチームで成り立っています。各々の持ち場での役割を果たしつつ、淀みなくすべてが進んではじめてサービスが成り立ちます。淀みなく進めるためには特に自分の後工程への気配りが必要です。この気配りは全体の流れを把握していないとできません。
機会をつかむ準備をしよう
これに加えてもう1つ不可欠なのは個人のスキルです。
皿洗いの次に任されるのは野菜切りかもしれませんし、前菜担当に抜擢されるかもしれません。でも、その機会をつかむためにはその持ち場に相応するスキルが必要なのです。
野菜切りを狙うなら包丁のスキルが必要でしょうし、前菜担当なら盛り付けのセンスなどが求められるでしょう。そのスキルはその持ち場についてから習得し始めるというのでは遅く、持ち場を任されるまでにある程度のレベルに達してないと「時期尚早だったか」ということになりかねません。こうならないために、来るべき機会をつかむための準備として日々のスキル研鑽が必要なのです。
おわりに
今回はレストランの皿洗いの話をしてきましたが、これ、レストランではない普通の会社にも当てはめることができると思います。
皿洗いを普通の会社に置き換えると会議で配布する資料のコピーかもしれませんし、会議の議事録係かもしれません。その場合でもまずはその与えられた任務を完璧にこなせるようにならなければなりません。
そして視点を変えて全体を把握し、自身のキャリアアップのためにスキルを磨く。
どうでしょう?十分に応用できそうな気がしませんか?是非自分の環境に当てはめて考えてみて下さい。4月から就職される方は今回紹介したことを頭に叩き込んでおいて欲しいです。