「ウィキッド ふたりの魔女」と社会課題

109シネマズのポイントが失効しそうになっていたので家族の許しを得てレイトショーで「ウィキッド ふたりの魔女」を観てきました。いろいろと思うところがあったので、感想としていくつか書きます。
なお、この記事には若干のネタバレが含まれますので、自己責任で読んでください。また、個人の感想であることをあらかじめご理解のうえで読んでいただければと思います。
作品紹介
まずは作品紹介です。
公式サイトはこちらです。
あらすじ
公式サイトより抜粋:
魔法と幻想の国オズにある<シズ大学>で出会ったふたり― 誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者グリンダは、大学の寮で偶然ルームメイトに。見た目も性格も、そして魔法の才能もまるで異なるふたりは反発し合うが、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。
ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力を見出されたエルファバは、グリンダとともに彼が司るエメラルドシティへ旅立ち、そこでオズに隠され続けていた“ある秘密”を知る。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった…。
主な出演者と監督
感想
映画の感想です。
原作がミュージカルの「ウィキッド」だけあって、音楽的にとてもすばらしい作品でした。エルファバ役のシンシア・エリヴォ、グリンダ役のアリアナ・グランデ共にすばらしい歌唱力を発揮していましたし、楽曲もよかったです。ミュージカル映画に特有の突然歌い出す感じは好き嫌いはあるとは思いますが、サントラだけ聞いてもいいんじゃないかと思いました。映画館の音響で観るに値する作品だと思います。IMAXとかだともっといいのかな?と気にはなりますが、IMAX料金を払ってまでもう1回観たいとはわたしは思いませんでした。そもそもポイントが失効するから、、というのが主な理由で観に行った映画なので特にがっかりしたとかそういうことではありません。
ストーリー的には、いくつか急展開だなと感じるところがあり、だいぶ"詰め込んだ感"を感じました。原作となっているミュージカルを観たことがないのでちがいがわからないのですが、もうちょっとゆっくり話が進んでもいいのではないか、と思いました。
ジョン・M・チュウ監督は「クレイジーリッチ」の監督とのこと。そう言われてみるとそういう感じがします。ちなみにクレイジーリッチはシンガポールの大富豪の話で、シンガポールに駐在した経験のあるわが家では大人気の映画です。
思ったこと
最初にこの映画のことを知ったのはLGBTQ+のアライのオンラインでの会合でした。そこでは細かい説明はなく、とにかくいい映画だという話だけ記憶に残っていましたが、映画を観てみて、ああなるほどそういうことか、と腑に落ちました。が、LGBTQ+の枠にとどまらずもっと広い意味でいろいろな社会問題に対して問題提起をしているのではないか?と感じました。
社会課題といってもの領域には様々ありますが、この映画では以下の5つの社会課題が表現されているなと感じました。見落としているだけでほかにもあるかもしれません。原作をよく知らないのですが、意図的に組み込まれたものだとするととてもメッセージ性の強い作品なのだと思います。(裏はとってません、すいません)
「ウィキッド ふたりの魔女」で表現されていると感じられた5つの社会課題
- 見た目・容姿による差別: エルファバの肌の色・容姿
→物語では緑だが、アフリカ系やアジア系の有色人種を例えているのかもしれないと感じた。 - ジェンダーアイデンティティー: エルファバからグリンダへの恋心、ダンスシーンで同性のように見える人同士の顔や身体がかなり接近する
→歌という表現方法ではありますが、かなりストレートに表現されていたと感じました。また、後で知ったのですが、エルファバ役のシンシア・エリヴォはトランスジェンダーを公言しているとのことで、この界隈的にはビッグニュースになったのだと思いますが。ダンスシーンのところはもしかしたらLGBTQ+の文脈でこの映画を知ったせいでそう見えたのかもしれません。 - 障がい者の生活に関する課題: エルファバの妹であるネッサローズが足が不自由で車椅子に乗っている
→「できない」と断じられるようなシーンがいくつかありました。原作だともっとネッサローズの足に関するシーンがあるようですが、映画ではあまり多くはありませんでした。Part2に出てくるのかもしれません。 - 文化: 動物が迫害されて言葉を奪われていく
→やや飛躍かもしれませんが、アフガニスタンの女性や少女は学校に通えなかったり十分な教育を受けられないというのと似ていると感じました。 - 世代間のギャップ: 良かれと思って引っ越し荷物に入っていたグリンダの祖母の古めかしい帽子を、イケてる帽子だとだましてエルファバに被らせて、みんなの笑いものになる
→これは単なる演出かもしれませんが、「魔女宅のニシンのパイ」的な感じです。
おわりに
映画館に入り、席に座って、まもなく広告とか公開予定の映画の紹介があったあと、ストップ映画泥棒が流れて、本編開始です。しばらくしてタイトルがバーンと画面全体に表示されました。そして右下に「Part1」の表示。。事前に何も情報を入れてなかったので「え?」と思ってしまいました。2部作らしいので、Part2も劇場で観ようと思います。
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