みなさんこんにちは!Study After School主宰のwataruoです。
先日、娘と話をしていて少し考えさせられることがありました。それは「きらい」と「好きじゃない」のちがいについてです。感じ方は人それぞれだと思いますが、ことばの持っている勢いというかイメージは大きく異なるように思います。それを利用することでちょっとだけやさしくなれるんじゃないか、というお話です。
(注意)あくまでも個人の考えなのですべてにあてはまるわけではないことはご了承ください。
「きらい」と「すきじゃない」のちがい
ゼロを真ん中とすると、「きらい」はゼロを起点にしてマイナスのイメージです。
「すきじゃない」は起点はプラスにあって、そこからマイナスのイメージです。
以下の図を見るとわかると思いますが、「きらい」はほぼ一意にネガティブな印象を与えることばだと考えられます。一方で「すきじゃない」は必ずしもネガティブではない可能性を含んでいると考えられます。
言う側の意図と、聞く側が受ける印象も同じ
子どもはよく「○○ちゃんきらい!」とか口にすると思いますが、言っている本人からすると、これは本当に「きらい」ではないケースも多々あります。でもそれを言われた側は「きらい」と受け取ってショックを受けることがほとんどです。それくらい「きらい」ということばは力を持っていると思います。
子どもは、、と書きましたが、おとなでも同じことが言える場面はありますよね?なのでわたしは極力「きらい」ということばは使わずに「すきじゃない」に置き換えた方がよいと思っています。「すきじゃない」と伝えると1か0かのどちらかだけではない柔軟な対応ができる可能性が生まれます。逆に「きらい」と言ってしまうと、そこでシャッターをおろしてしまってそれ以上のコミュニケーションは望めなくなってしまう気がします。
本当に「きらい」なものに対してははっきりとそう伝えて、そこでその話はすっぱりと終えてしまう方がお互いにとってよいでしょう。
出典
手元に本がなくなってしまったので具体的な文言はわからないのですが、たしかこの本だったと思います。日本食があまり口に合わなくてそれに対して「きらい」じゃなくて「すきじゃない」と言ってほしいとかそういったエピソードがあったように記憶しています。ググっても出てこなかったのでもしかしたら違うかもしれませんが、この本自体はおもしろいのでご興味があればどうぞ読んでみてください。
おわりに
わたしがしつこく言うせいか、うちの子は「きらい」ということばを使う機会が少なくなりました。でも、本当に嫌なことははっきりとそう伝えることも必要だということも理解してもらいたいなと思います。
それでは、今日はこの辺で。 お読みいただきありがとうございました。