EURO2024 準決勝 オランダ🇳🇱 vs イングランド🏴 の感想です。
スタメン
オランダは準々決勝のスタメンからベルフワインを休養十分のマレンに変更したのみで、良い流れをそのまま準決勝に持ち込みたいという意図か。
イングランドはコンサに替えて出場停止だったグエーイがスタメンに復帰。それ以外は変更なし。ここまでいろいろと叩かれているサウスゲート監督は現状維持を選択したか。こちらも劇的な勝ち方をした準々決勝の流れを持ち込みたいと考えていたのかもしれない。
前半
試合開始からわずか6分、オランダは高い位置でシモンズがボールを奪取し、そのままはこんでミドルシュートを放つ。無回転のボールはGKピックフォードも触ることができず、ゴールに突き刺さった。オランダが先制。試合開始直後のバタバタした状況でできた一瞬の隙を見逃さなかったシモンズはさすがだと思う。イングランドとしては出会い頭の事故のようなものとはいえ、ここで焦らず冷静に試合を進められたのがよかった。
この後はイングランドがペースを握る。ボールを保持し、オランダはボールに触ることもままならない状況が続く。そして18分、サカが準々決勝で見せたようなカットインからシュートを放ち、そのこぼれ球をケインがシュートを打ったところでダンフリースの足がケインに接触しており、これがVARの末にPKの判定。ケインがゴール左下に豪快に蹴り込んで同点。PKの判定は妥当だとは思うが、あれを取られてしまうとDFとしてはペナルティエリア内でのシュートブロックは本当に難しい。蹴る前ならともかく、蹴った後にあたってPKはキツい。。
35分、オランダにアクシデント発生。デパイがケガで交代を余儀なくされる。代わりに入ったのは中盤のフェールマンだったのは驚いた。とにかく失点をしたくないという意図はよく伝わった交代だったと思う。
その後もイングランドペースで試合は進み、何度もオランダゴールを脅かすもゴールは奪えずに1ー1のまま前半は終了。
後半+総括
後半開始のタイミングで両チームとも1名ずつ選手交代あり。オランダは前半ほとんど見せ場のなかったマレンに替えてベグホルストを投入。イングランドはトリッピアーに替えてルーク・ショーを投入。トリッピアーはいつも通りチャンスメイクにからんでいた印象だったのでなぜ交代したのか理由はよくわからなかった。
後半開始からベグホルストを筆頭にオランダの前線からの積極的なディフェンスがハマる。イングランドはボールを保持できなくなり、なんとか奪ってもセカンドボールを拾われてまた攻められるという状況がしばらく続く。たまらずアタッキングサードに入ったあたりでのファウルが増え、FKのチャンスが何度も訪れる。ファンダイクやベグホルストなどフィジカル能力に優れた選手の多いオランダがイングランドゴールに何度も迫るも、なかなか枠内にシュートが飛ばず、得点にはつながらない。
前半とはうってかわってオランダペースで試合が進んだが、79分、イングランドはここまでオランダの脅威となっていたフォーデンに替えてパーマー、キャプテンのケインに替えてワトキンズを投入。フォーデンはだいぶ消耗していたように見えたので納得だったが、同点の状況でケインを下げたのは驚いた。カードを1枚もらっているベリンガムなら妥当だと思ったが。しかし、このサウスゲートの采配が試合を決めることになる。
89分、最終ラインまで落ちてボールを受けたライスから右サイドに流れたパーマーへ。パーマーからのポケットのスペースへのパスをワトキンズが受け、マークまったく気にせずに右足を振り抜き、デフライの股を抜けたボールはゴール左隅に吸い込まれ、土壇場でイングランドが逆転。オランダ守備陣としては大きなミスはまったくなく、強いて言えばデフライが最後に股抜きされるほど足を伸ばしてブロックに行く必要があったか、という気はする。
そして試合終了。イングランドはまたも劇的な勝利をあげ、初優勝への希望をつないだ。
おわりに
前半と後半でまったくちがう試合のようでしたが、何度もあったチャンスを活かせなかったオランダに対し、数少ないチャンスをものにしたイングランド。最後は選手層の厚さの差が出たように思います。
試合内容とは関係ないのですが、ABEMAで解説していた槙野氏、なぜ87分に遠藤とファンダイクの子の学校の話をしたの。。せっかく集中して観ていたのに水を差されてしまった。そしてその直後に決勝ゴール。なんかちょっと冷めた状態で試合終了を迎えることになってしまいました。
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