EURO2024のラウンド16の感想です。
ラウンド16の結果と感想
※フルで観られていない試合もあるので内容がやや薄めなところもありますが、ご容赦ください。
スイス🇨🇭 2ー0 イタリア🇮🇹
スイスの完勝。ひとりひとりの技術が高く、かつハードワークができるスイスは現代サッカーを高いレベルで体現しているチームの1つだと言える。その中でもやはりジャカの存在感は抜群で、精神的支柱にもなっている。イタリアは前線と中盤のセンターラインのタレント不足が露呈した。サイドは突破できるがゴールを奪うまでは至らなかった。
ドイツ🇩🇪 2ー0 デンマーク🇩🇰
ドイツはケガの功名。イエローカードの累積で出場停止のターに代わり出場したシュローターベックからの正確なロングフィードによって得点を奪った。デンマークはアンデルセンが厄日だったかもしれない。奪ったはずのゴールが取り消され、逆にハンドでPKを献上してしまった。
試合とは直接関係ないが、天気の急変がものすごかった。あと、戸田さんの解説よかった。(いろいろおつかれさまでした)
イングランド🏴 2ー1 スロバキア🇸🇰
90分まではスロバキアが完全に支配した試合だったが、イングランドを救ったのは10番を背負ったベリンガム。もはや技術や戦術うんぬんの話ではなく、不屈の魂が呼び込んだゴールであった。そして延長に入ってエースであるケインのゴール。のこり数分で勝利を逃し、追いつかれたスロバキアにとってはキツい延長戦となった。イングランドはこの勝利で波に乗れるだろうか?
スペイン🇪🇸 4ー1 ジョージア🇬🇪
ジョージアの先制ゴールはポルトガル戦の再現かと思われたが、そうはならなかった。スペインは左サイドのニコ・ウィリアムズとククレジャ、右サイドのヤマルとペドリがとにかく止まらなかった。ゴール前に集結して守るジョージアを両サイドからゆさぶってみごとに破り、ゴールを奪った。ジョージアの躍動は今大会を大いに盛り上げ、ジョージアサッカー史の偉大な功績となった。
フランス🇫🇷 1ー0 ベルギー🇧🇪
得点こそ1点しか入らなかったが、非常に観ていて面白い試合だった。記録としてはオウンゴールになったが、フランスはようやく流れの中で得点を取れたという印象。ただ、シュート19本で枠内シュートが2本というのは大きな課題だ。ベルギーはシュートは打たれつつも最後のところはしっかりとDFが寄せて枠内にシュートを飛ばさせなかったという印象。決定的なチャンスはむしろベルギーの方が多く感じたが、フランスのGKメニャンの好セーブに阻まれてゴールを奪うことができなかった。ルカクにとっては悔いの残る大会となった。
ポルトガル🇵🇹 0ー0(PK3-0) スロベニア🇸🇮
0ー0のままPK戦までもつれこんだが、内容としては終始ポルトガルが圧倒していた。スロベニアもGKオブラクを中心にしぶとく守って戦ったが、最後はポルトガルGKコスタの壁に跳ね返された。119分の決定機を外したことが悔やまれる。よくも悪くもクリスティアーノ・ロナウドが目立った。無回転FKで何度もゴールを脅かしたが試合中のPKを失敗。しかしPK戦では成功させて、結果的にはチームの勝利に貢献した。そのロナウドだが、今大会アシストはあるがまだゴールがない。世界中のファンが彼のゴールを期待している。
ルーマニア🇷🇴 0ー3 オランダ🇳🇱
グループステージで苦労していたオランダが快勝。 特にガクポは絶好調と言ってよいのではないか。左サイドペナルティエリア付近はデルピエロゾーンならぬ「ガクポゾーン」と呼んでも過言ではないと思う。ルーマニアはグループステージ初戦を3-0で快勝したアドバンテージで混戦のグループEをトップで通過したが、波に乗れないまま敗退することになってしまった。
オーストリア🇦🇹 1ー2 トルコ🇹🇷
グループステージ最終戦でオランダを破って勢いに乗っていたオーストリアだったが、試合開始直後の失点でどこか歯車が狂ってしまった。何度もトルコゴールを脅かすも得点は奪えず、CKからの1点にとどまった。トルコは主力選手を出場停止で欠いた状況であったが、GKのギュノクを中心に粘り強く守り、CK2本で試合を決めてしまった。
おわりに
ラウンド16は接戦とそうじゃない試合と両極端な印象でした。
いよいよ今晩から準々決勝ですが、準々決勝の展望は別記事でアップ予定です。