EURO2024、いよいよ準々決勝です。どの試合も観ている方も思わず力が入ってしまい、とても疲れます。心地よい疲れではありますが。
準々決勝の結果と感想
スペイン🇪🇸 2ー1 ドイツ🇩🇪
この日はダニ・オルモの日だった。前半8分にクロースとの接触でペドリが試合続行不可能となり、ダニ・オルモが交代で入る。これが結果的にスペインの勝利を呼び込むこととなった。
前半は互いに長所を消し合う展開で、0ー0で折り返す。後半に入って51分、ついに均衡が破れる。ヤマルが右サイドで時間をつくり、ダニ・オルモがスペースに走り込み、ダイレクトでゴールに流し込みスペインが先制。このまま試合終了かと思いきや、89分、左サイドからのクロスをキミッヒが頭で折り返し、ヴィルツがボレーで決めて同点。勝負は延長戦へ。
延長戦前半はスペインが圧倒する時間帯が長かったが、残り5分くらいからドイツが攻勢に転じるもゴールは奪えず。後半に入って119分、ダニ・オルモのクロスをメリーノがヘッドで合わせて決勝ゴール。スペインが準決勝に進んだ。クロースはこれで現役を引退。
わたしの選んだMOMは、1ゴール1アシストのダニ・オルモ。
ポルトガル🇵🇹 0ー0(PK3-5) フランス🇫🇷
前半は互いのストロングポイントを消し合う戦い。フォーメーションや先発メンバーを変更して先に失点をしないという意図だったと思われる。それでもお互いに高い位置でボールを奪ったときには鋭いショートカウンターで相手ゴールに迫る。
後半、おたがいに比較的積極的な選手交代を行い、勝利を目指す。意外だったのはポルトガルがブルーノ・フェルナンデスを交代してしまったこと。双方、ゴールを何度も脅かすが、結局得点を奪うことができずに後半も終了。
延長戦に入り、どちらかというとポルトガル側に疲れが見えた。特にフランスの右サイドのデンベレが無双状態で止められない。が、結局お互いにゴールが奪えず0ー0で試合終了。PK戦へ。
PK戦はフランスが全員成功したのに対し、ポルトガルは3人目のジョアン・フェリックスが失敗した。たらればを言っても仕方がないのだが、ブルーノ・フェルナンデスがいたら違った結果になっていたかもしれません。
わたしの選んだMOMは、何度も決定的なシュートをストップしてフランスの勝利に貢献したGKメニャン。
イングランド🏴 1ー1(PK5-3) スイス🇨🇭
好調なスイスに対して、イマイチぱっとしないイングランドの戦いは、一進一退の攻防が続く。特にお互いに前線からのプレスでボールを奪ってショートカウンターを狙い、前半は0ー0で終了。
後半に入るとスイスの攻勢がつづき、75分についにエンボロのゴールでスペインが先制する。しかし、5分後、サカのカットインからのミドルシュートがゴール左隅に決まって同点。サカはここまでずっとタテへの突破ばかりさせられていたが、このときはライスのインナーラップにDFがつられたのを見て、カットインしてシュートを放った。すばらしい判断とシュートの技術だった。
試合はそのまま延長戦でも決着がつかずPK戦へ。PKはスイスの1人目のアカンジが失敗し、イングランドは5人全員が決めて勝利した。最後のアレクサンダー・アーノルドのPKはすごい迫力だった。
わたしの選んだMOMは、特に攻撃面でイングランドをひっぱったライス。
オランダ🇳🇱 2ー1 トルコ🇹🇷
尻上がりに調子を上げてきている印象の両チームの戦いは、戦前の予想通りオランダがボールを握ってトルコがカウンターを狙う展開となった。
しかし、35分、セットプレーの流れからギュレルの右サイドからのピンポイントクロスにアカイディンがヘッドで合わせてトルコが先制する。まさにトルコが狙っていた試合展開。
オランダは後半開始からベグホルストを投入してターゲットマン的に置き、デパイを自由に動き回れるように変更。ゴールを奪うということをチームに知らしめる選手交代であった。
そして70分、ショートコーナーからデパイがクロスを上げ、デ・フライがヘッドを叩き込み、同点に追いつく。その後もオランダが攻勢を続け、76分、ダンフリースの絶妙なクロスにガクポが走り込み、最終的にはミュルドゥルのオウンゴールとなった。これでオランダが逆転し、その後のトルコの猛攻を体を張って防ぎ切り、オランダが勝利をつかんだ。
わたしの選んだMOMは、1アシストをあげたデパイ。
おわりに
ベスト4に残ったのはスペイン、フランス、イングランド、オランダの4チーム。
スペイン vs フランス、オランダ vs イングランドの対戦です。決勝まであと3試合、最後まで楽しみたいと思います。